佐々木一成のブログ

元JOYBRASS トロンボーンアドバイザー 佐々木一成のブログです

急がば回れ?

いや~空いてしまいました…どうも、アドバイザーの佐々木です。週末にかけてジョイブラスのトロンボーンアドバイザーとして富山県は高岡、ウィンズラボさんに行ってきました!沢山の方と出会えてとても貴重な機会となりました、皆様ありがとうございました。
という訳で少し空いてしまいましたが、ブログもちゃんとやっていきますよ~

レッスン中に「○○をやるのに一番良い方法は何でしょうか?」という質問を受けることがあります。
そうですね…

僕が一番知りたいです

教えている側からは今までの経験や知識から診断して必要だと思うことを言ったりしてます。そのレッスン中に言われたこと丁寧にやり続けることはとても大切なことなのですが、自身の血となり肉となる方法は結局のところ自分自身しか知り得ないと僕は思うのです。

もちろん苦労しない方が良いと思うし、なかなか上手くいかないことに悩むこともあるだろうけれど、色々なことを経て振り返ると自分にとっての良い感触やウォームアップ方法、コンディションの維持の仕方など経験から見えてくることは沢山出てくるはずです。しかもそれらも常に変化していく感じなので出来るだけ色々なやり方に触れる、アプローチも何通りもあるだろうと柔軟に考えられたほうが良いと思います。

なのでですね、出来るだけ回り道をしたくないのだけれども、出来ないのなら自分の道を地道に探すしかないと思うのです。少しでも進んだなら今までと違う立ち位置で出来なかったことも新鮮に考えることが出来るようになります。それが本当の意味で「効率の良い練習」になるはずですから。

今回はここまで、それではまた!

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限界への挑戦

どうも、アドバイザーの佐々木です。
日頃感じるのですが意外と無意識にで自分の枠を決めつけてしまっていないか、と思うことがあります。それはハイトーンだったりロートーンだったり速いフレーズや色々なタンギング、ダイナミクスの幅など、苦手なことや出来ないところをあまり触らないようになってしまいがちだったりしてないか?みたいなことです。

基本的にはスケールなどの基礎練習とかでもアプローチは出来たりするのですが、個人的には難しい部分を避けられない作品を練習すると自分の限界を突破するきっかけになりやすいと思います。

僕の思うポイントは吹けばなんとなく曲にはなるのだけれども、クオリティが自分の思う感じにはならないものを練習すると、そこから紐解いたアプローチの仕方が見えてくるというものです。ただ取り上げる時点で結構出ない音がたくさんあるというのであれば、別の曲を選んだほうが良いと思います。楽譜を見ながらまっさらな状態で歌ってみて自分の欲しい質感や曲調や音を感じてそれに必要な音を頭で求めながら楽器を吹く、そしてその質感は基礎練習時にもちゃんと落としてくることが大事です。

いつも吹いている感覚に頼ってしまうのではなくて、身体のアクションがとにかくシンプルな感覚でアプローチをしていくと自分の可能性みたいなものはより広がっていく要素が多くなるように思いますね、まあ実際やろうとすると難しいのですが…。柔軟に自分に対しても想像力を働かせるっていうことが必要かな?と思います。意外と自分はここが苦手だなと思う箇所は自分自身が難しくさせていることが多いような感じを受けますね。ちょっとしたことなのだけれどなかなか根深いというか…。

ちょっと小難しい説明になってしまいましたが、要は 
なんでもチャレンジ、あくまで理想の状態を想定する、出ると信じて待ってあげられるということです。そのうちグン!と自分のステージが上がる瞬間があるはずです。

それでは、また。

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質問に答えます vol.5

どうも、アドバイザーの佐々木です。
今回は寄せられた質問に答えていきますよ。

Q 佐々木さんはオイル類はどういうものを使われていますでしょうか?

A 今現在はスライドにはO-mix light、抜き差し管は主管、F管共にHetmanのslide gel plus(量は調整してます)ロータリーは注すこともありますが基本はオイル無し、もしくはごく少量にしています(オイル不足は汚れの付着や錆びの原因になり、トラブルの可能性が大きくなりますのでメンテナンスがちゃんと出来る人向きです。)主要なとこはそのくらいで、あとスライドのロックリングはオイル無しでロータリーのリンケージもあまり注しません、注すのであればエドワーズのリンケージオイルかHetmanのBearling & Linkage を注しています。オイルはなかなかくせものでして、とにかく変わるんです。ええ、困ったことにオイルの種類や量などで変わるんですよね~、まあでもあーだこーだやっている時間も積み重ねると大変なことになりますので、大体の目安と相性くらいに留めておいたほうが良い気がします。

Qプランジャーが上手く扱えません…

Aはい、これはですね…、僕もあまり上手い訳ではないのですがコツはそれなりにあります。
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まずは上の画像のように手首より少し指側にベルフレアを置くようにします、そして左右に楽器がぶれない位置で支えてみてください。プランジャーは挟み持つような感じのイメージですかね。
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楽器は肩に乗せましょう、左手がちゃんと構えていられればこの時点で構えの安定感はそれなりに出てきます。
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その状態でマウスピースがちゃんと口にくるかどうかですが、大変なようであれば微調整をして口にちゃんと当たるような位置にもってきます。
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そうしたら完成です。コツは左手のベルフレアの位置と構えた時のマウスピースの位置ですかね。これで大丈夫なはず!ちなみに僕はこのやり方でバストロも特に問題なくできますので是非試してみてください~。(撮影協力 宮川くん。)

Q マウスピースでバジングの練習は重要ですか?先輩に言われてやっていますが、やるとなんとなく調子が悪く感じます。

A このバジングの是非は結構昔からあるように感じます、前にFacebook上で若干論争になりましたね。
僕の留学時にも思ったことですが、重要かどうかは人によって様々なんですよね。なので、やるやらないは自分でチョイスするというのが基本ではあります。ただ、やらないとしても今自分がやっているものがマウスピースのバジングの全てだと考えずに自分にとってより良いやり方があるのではないか?という余地は残している状態が大事だと思います。そのことが今は無理でも、今後役に立つタイミングというのが意外とあったりするものだからです。
この練習ですが、僕の場合はちゃんと歌えているのに今ひとつ音が噛み合ってない場合とかにすると効果が高いように思います。振動がというよりも息とアンブシュアと舌の位置みたいなところがバジングで整理されるような感じですね。なので頑張って音が出るようにする必要はあまりないと考えています。やり方やポイントを変えると練習の内容も違った面を出してきます、なので少しづつ工夫をしてみるのも良いかもしれません。わからなければまた質問してくださいね。

今回はここまで、それではまた。

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楽器と音色と好み

どうも、アドバイザーの佐々木です。
お店で聞く話でそれなりにあるのですが

自分が気にいっている楽器やマウスピースを周りからあまり良くないと言われて悩んでいるというものです。

佐々木的には
なんだかんだで好きなものを使いましょうということになるのですが、逆に変えることについてのメリットを考えてみましょう。

1、演奏時の感覚の幅が大きくなる
いつもの楽器でいつものモニター感は安心です。でもでも…違う楽器を吹いたときに感じるのは違和感のみですか?だとすれば少しでもその楽器の良さを感じる窓口がちょっと小さくなってる可能性があるかも。違う楽器の良さを引き出せるのであればこの音も良いね!とかこの感触もアリだな!とか思えるようになります。そのことでいつもの楽器を吹いてももっと違う顔を引き出すことが可能になってきます。

2、技術の向上のきっかけ
これは体験された方も少なくないと思います、いつもの楽器だと出来ないものが違うものだと上手くいくというやつです。色々な要因はあるのだろうけどよくわからない、だけど出来てしまう。そうした経験の中に奏法改善のヒントがあることが多いです。

3、吹き方のバリエーションが増える。
いつもと違う楽器を自分の感じに持っていこうとすると、いつものマウスピースと楽器の組み合わせにおける吹き方、息の流し方ではない状態を知ることができます。実はメーカーの変化による苦手意識みたいなものの多くは奏法の柔軟性の幅が多くない=違う毛色の楽器経験が少ないことが原因だと感じています。まあ口は一つしかないし、何本も持つ必要は無いのですが自分の中での変化や可能性を見つけられる要素なのです。なので頭で決めずにチャンスがあれば色々と吹いてみてほしいですね。

こんな感じですね、ただそれらを含めても自分の好きなものを使えば良いと思いますね。表現する相棒を選ぶのも楽器吹きとしての大切な要素ですから。

人が良い悪いと言うからというよりも自分が本当に欲しい音や質感を渇望する過程のほうが大事だと僕は思っています。その上でその時最適な道具は自ずと選ばれていくはずです。

それでは、また。

【質問があれば tb@joybrass.co.jp までどうぞ】

ヘビーだぜ!!

(ウルルズの「ガッだぜ」のメロディーで)

ヘビーだぜ!
パワフルサウンド
ヘビーだぜ!
投げたら凶器
ヘビーだぜ!
重さこそ正義
トロンボーン吹きなら一度は試せよGo!

バックのメガトーン
グレイゴのデコ(ヘビーだぜ)
ストークのヘビータイプ
グレッグブラック

ウィリーズモンスター
ミニック ファーガソン(ヘビーだぜ)
JKのヘビータイプ 珍しいぜ

デニスウィック ヘビートップ(ヘビートップ)
モネット良いけど~高い高い高い
ボブリーブス スタンダードブランク(スタンダードブランク)
フォセットヘビー、レッチェもヘビー
マーシンキウィッツCH!

ヘビーだぜ
パワフルサウンド
ヘビーだぜ
文鎮ではない
ヘビーだぜ
バランスが重要
流行り廃りがあるんだぜGO!


ハイどうも、アドバイザーの佐々木です。
ヘビータイプのマウスピースは沢山のメーカーから出ていますね。良い悪いなんて楽器と個人の相性次第という身も蓋もないことを言ってしまうとあれなんですが…色々試した結果、僕の奏法だとコーンとの相性が良い印象ですね。なんでかは良くわからないですがね。
やはり質量とレスポンスのトレードオフみたいなところはずっと付きまとってしまう印象は拭えてないのです、加えて自分のプレイヤーとしての志向性も大きく影響してしまうのでね…流行りとかもあるのですがウエイトの流行りみたいなところは僕の感覚だと楽器の流行と比例するようになっているような気がします。
まあ、なんだ。とにかく試してみましょうということです(笑)なんじゃいそりゃと感じでしょうが、いやもう、「ヘビーだぜ」というのが浮かんできてしまったので書かずにはいられなかったんです。

というわけで何か質問があればくださいね!それでは、また。

tb@joybrass.co.jp までお願いします。

質問に答えます vol.4

どうも、アドバイザーの佐々木です。
今回は集まってきた質問にお答えしますよ。

Q すぐバテてしまいます。

A そうですね、僕もすぐバテてしまいます。
と言ってしまってはあれなんですけど、大事なのはバテていたとしても「演奏することが出来るかどうか」というところが大事ではないでしょうか。僕自身もバテてもなんとか演奏出来るような感じの吹き方だったり道具だったりを常に探しているような感じですかね。つまるところ演奏行為の効率化がというところなのでしょうが、個人的にこればかりはこういうのが正解というのはなかったりします。僕が最近思うのは「ああ、バテた」で終わるのではなくて、どうしてバテているのかを考えてみると自分の奏法も含めて見えてくるものもある気がしますね。あのベッケさんでさえもリハ―サルで2,3曲やりおわった段階で本人が「もう、バテてるよ」と言っていたのをきいて。
なにかの冗談かと思いました。
いや、その後も全然吹けてるやん…。とまあなんというか(身体的に)バテていても音が出てくれるという状態を探してあげるというのが一つのバロメーターになればと思います。

Q (先生&先輩から)マウスピースのサイズを変えてみろと言われます。

A はい、こういう感じ質問はいくついただきました。それぞれ大きくとか小さくとか音的な部分など多少の違いはあったのですが、大体同じ質問として捉えられるのでまとめてお答えします。佐々木的には
とりあえず色々と試してみようという感じですね、もちろん自分の好きなリムサイズというのは多分歯や顎、唇の状態や奏法のタイプとかでと固定されがちだとは思うのです、スローカーさんも自分のベストのリムサイズは変えるべきではないと(この場合はアルトとテナーの持ち替えの話でした)言ってましたしね。
ただ僕自身はアルトとテナーでサイズは違うし、バストロはやっぱり大きくしないとらしさが出ません。お店にいて感じるのは、リム内径が選択肢の一番最初にあるけれど本人が吹きやすいと思うものは楽器に合わせて吹いてみてわかるということがほとんどではないでしょうか。前に書いたブログのような可能性を考えればそれこそ一概にはいえないと思っています。ダメならダメで良いけれど考えただけでやめずに試してみないなんてなんか勿体無い。

はい、今回はここまでです。
すみません、最近なかなか更新できないですが気にせず質問はガンガンくださいね。
tb@joybrass.co.jp までお願いします。
それでは、また。

吾輩はメモである

どうも、アドバイザーの佐々木です。

レッスンを受けてる途中や終わった後にメモをとったりしてますか?
普段レッスンをしてて思うのですが、レッスンで起こったことというのは意外と目立ったポイントのみだけが印象的に記憶されているように感じます。そしてだんだんと薄れて自分の感覚に戻っていってしまう人が案外多いのではないかと…。それでも勘が良かったりレッスンの相性が良いなら十分に伸びていけるのですが、今一つ上手くいってないと思うのでしたらメモすることをオススメします。

僕がレッスンを受け始めた時にまずはノートを用意してとにかく言われた事を記録しなさいと言われました。レッスンの内容や先生のちょっとした言葉だったり、自分ではない人のレッスンやマスタークラスでもメモしていくことを習慣にしていきましたね。それでも当時はちょっと面倒くさいなと思うところもあり、録音すれば音も聴けるし良いかな?と思って録音をしていた時期もあるんですね。ただプレイバックに同じ時間がかかってしまうし、録りためてもそこから必要な情報を引き出すのに向いていないと思いました。そうこうして書き溜めた色々なことは今自分が吹く側でも教える側でも役に立つことばかりで、大切な財産となっています。当時はまるで感覚として理解出来なかったことや練習パターンなど、とても良い内容だったんだと後になってわかることがそれはもう沢山あります。

ただ今はスマホなどにメモされている方をよく見かけます。
最近は便利になってきていて、僕もスマホやPCでいつでも読み書きできるEvernoteなどにメモしてはいますが、それでも何でしょうね?あの自分で書き上げた紙のメモの積み重ねはより強く印象に残っている気がします。なのでね、皆さんも是非習慣化しましょう。人は忘れていく生き物ですからね、そうそう、メモ用のノートは5線ノートがとっさに楽譜も書けて便利ですよ。

それでは、また。

【質問募集中です】tb@joybrass.co.jp までどうぞ!